Travel Notes 20
海苔寿司

マーケット広場、新鮮な魚介類も並ぶ。

 ヘルシンキ市街を縦断し、船が着いた港の脇にあるマーケット広場
にやってきた。
 ここでは果物や野菜、フィンランドの工芸品などバラエティに
とんだカラフルなテントの屋台が並ぶ。

 新鮮な野菜や魚介類が並ぶのでお腹がすいた人にはもってこいだ。

一通り見て周り、美味しそうに小魚を揚げたりサーモンを炒めたりして
いた屋台を発見、そこでで昼ごはんを注文。

 オヤジさんが大盛りかい?と笑って聞いてきて、その娘らしきお姉さん
が笑顔でガーリックソースをかけてくれる。
 皿からあぶれんばかりに盛ってもらったら、ビールを2本買って席に
付く、外で飲むビールは最高だ。

 北欧の料理はちょっと苦手だけど新鮮なサーモンを炒めてハーブを
ふり、ガーリックソースをかけるだけの、素材の味をそのまま生かした
料理はまずいワケがない。

 とりあえず腹がふくれた僕らは広場の隣にあるオールドマーケット
ホールに寄ってみた、ここは古くからある食品市場で特産のサーモン
やフィンランド産のキャビア、コーヒーや紅茶などが売っている。

 そんななかで奇妙なお店を見つけた。
その名も”海苔寿司”・・・要は寿司屋なのだが、握っているのは明らかに
フィンランド人・・・。
 見たところ日本人は一人も居ない。
狭い店内を見渡すと結構お客が入ってる。

 思いっきり偏見で悪いのだが、やはり寿司は日本人が握ってない
とおかしい。丸刈りのフィンランド人の寿司屋のにいちゃんには悪いが
どうしてもおいしそうには見えない・・・。

 値段を見ると結構する、まぁワサビや醤油を手に入れるのも
結構なコストだからね。

 北欧ということもあり、素材が新鮮なので美味しいはずなのですが
入る勇気はありませんでした・・・。

 海苔寿司・・・是非、行ってみてください・・・。

カレリアパイと呼ばれるライ麦生地にミルクで炊いた米を詰めて焼いたものとカラクッコと呼ばれる魚や豚肉をパイで包んだもの、いずれもフィンランド料理、マーケットホールにて。


ムーミン切手

 小さな街なのでとりあえず一通りは周った。
明日は日本に向けてフィンランドを発つのでお土産を買いに行くことに
する。
 去年も散々行ったフィンランド最大のデパート、ストックマンへ。
フィンランドと言えば北欧デザインの家具や小物が有名。
 そういったモノを探してデパートを見て周るけどあんまり気に入った
モノもなかった。
 家具は欲しいけど日本に送ることを考えたら手間だし・・・。

 デパートで見た面白いもの、電器屋のゲームコーナーにはフィンランド
人なのにどう見てもアキバ系ファッションの人たちが・・・。
 オタクは世界中どこに行っても似たようなファッションをするのだな〜
とニッタと二人で妙に感心したのであった。

 デパートを見て周った後、オレおすすめのムーミン切手を買いに
ヘルシンキ中央郵便局へ。

 このムーミン切手、その存在は会社の人に教えてもらったのだけど
ムーミンの原画をモチーフにしてて結構かわいい。

                写真はコチラ

僕のとこに数セットあるので欲しい人は・・・フフフ。

ニッタも数枚、購入。

世の中モノの価値が全てカワイイ〜とイケテナ〜イのどちらか一つ
しかない日本人の女の子にはいいのでは?

(なんでもかんでもカワイイとイケテナイに分けるな!!怒)


夕焼けクルーズ

クーヌヴォレン湾から見たヘルシンキ市街、ヘルシンキ大聖堂のシルエットが特徴的。

 郵便局を出てフラフラと街を散歩する。
エスプラナーディ公園ではヘルシンキ市民が皆芝生の上に座って
読書をしたりビールを飲んだり、おもいおもいに北欧の短い夏を楽しんでいる。

 再びマーケット広場まで戻ってきて、自転車でヘルシンキ市内を
一周しようと企んだのだけどダメ、ニッタ、フットブレーキ式自転車
乗りこなせず・・・。

 同じヘルシンキ市街を一周するものに3Tと3Bのトラムがあるが
この中に、KOFFビールのBARトラムがある。
 これはトラムの車両一両がまるごとバーになっていて普通のトラム
にまざって市内を一周。
 まさに移動式バー、日本で言うお座敷列車みたいな感じのもので
誰でも乗れるようだ。

 これに乗るかどうかニッタと相談したが、まだビールを飲むには早い
との決断で却下(昼間飲んだくせに)

 酔っ払ったフィンランドの若者がバートラムに乗る際に、トラム乗り場
にビールの空き缶を投げ捨てた。
 せっかくのこんな綺麗な街にゴミを捨てるな!!捨てたやつとトラム
乗り場の乗客皆が見てる前で僕は黙ってそれを拾いゴミ箱に捨ててやった。

 トラム乗り場に並ぶおじさんおばさん達が感心した顔でオレを見る。
フフフ、どうだ、オレ偽善者だろう?ちょっとだけ日本人のイメージアップ。

 時刻は19時、まだ明るい、中途半端に時間が余ったな。
港でブラブラしていると観光船がいっぱい見える。
 ディナーを楽しめるもの、単純に島々を巡るもの、何種類かあった。

 ニッタさん、サンセットクルーズでもしますか?

 いろいろと並ぶ船の中でお姉さんの笑顔が一番素敵な船を選ぶ。

日本語ガイドつき、と謳っていたが実際乗ってみるとガイドはやっぱり
英語で、日本語の解説が書いたA4の紙が一枚置いてあるだけだった。

 スウェーデンから日本語ガイド付きに騙されっぱなしだな。
(実はヘルシンキで昼過ぎ、ガイド付きバスにもやられた・・・。)

 というかこの2日間で何回船に乗れば気が済むんだ?

 英語なのでよくわからないガイドを聞きながら船は港を出て行く。
ビールを調達し、夕焼けの海を楽しむ。

 世界遺産スオメリンナ要塞のわきを抜け、ぐるっと島々を巡る1時間半
の旅。

 優雅に見えるが、実際には寒くて船内にこもりっきりだった・・・。

途中本当に小さな小島をたくさん見たけど電気も水道も来てなさそうな
その小さな島々にもコテージのようなモノがあちこち建っているのが見えた。

 フィンランドの人は一家に一軒、別荘のようなコテージを持っていて
週末になると家族でそこで過ごすのだという。

 船が港に着いた頃には時刻は21時。

宿に戻り、再び、市街のレストランに行くも寝不足と疲れでふらふら。

 明日はいよいよ日本に向けて出発だ。
いつ戻ったのかさえ記憶もないままにいつの間にか寝てしまっていた。





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