Travel Notes 19
森と湖の国フィンランド、ムーミンやサンタクロースの故郷として知られる。サウナやキシリトールガム、ミカハッキネンなど日本でも知ってる人は多いのでは?

 正式国名 フィンランド共和国
 面積    日本の約0.9倍
 人口     519万人
 首都    ヘルシンキ。人口54万人
 言語    フィンランド語、スウェーデン語、サーメ語
 通貨    ユーロ


ムーミン美味そ♪

 朝、ニッタに叩き起こされてシャワーを浴びる。
強烈に眠い、そりゃ朝の4時まで飲んでりゃ当たり前、結局
ワインボトル一人で空けちゃったよ。

 眠いけど二日酔いはナシ、快調、快調!
シャワーを浴びると朝食をとりにレストランへ向かう、朝食は部屋代に
セットで付いていた。

 北欧風の料理がならぶビュッフェスタイルの朝食。
北欧は大好きだが、ど〜も食べ物だけは合わないな・・・。
 お粥にベリージャムっておかしいだろ、絶対!!

 あと一時間ほどでフィンランドの首都ヘルシンキに到着、フィンランドと
スウェーデンとの間には時差がプラス1時間あるので時計の針を進める。

 食後のコーヒーを飲みながら到着までまったりとした時間を過ごす。
家族連れも多いためか、レストランにはムーミンの歌が流れていた。
 日本で有名なあの歌ではなく、どうやらフィンランド独自のものらしい。
フィンランド語で唄うその歌はなんと言ってるか僕らには聞き取れない。

 一つだけ知ってる単語、”ムーミン”が出てくるところだけに聞き耳を
立てる・・・ニッタ『ねぇ・・・この歌、ムーミン美味そ♪って唄ってない?』

 確かにそう聴こえる・・・。

ムーミンって食べれるの?子供向けになんて残酷な歌なのかしら♪

 ムーミンって食っても不味そうだな・・・ってアホか!!
しかしやけに耳に残る歌でその後も、1日中口ずさむことになる。。。


             『ムーミン美味そ♪』



遥かなるトイレ

ストックホルム⇔トゥルク間のシリヤライン。

 親切なことに、船がヘルシンキのエテラ港に着いてからもレストランは
開いていてゆっくりすることが出来た。

 食後のコーヒーを楽しんだ後、すぐには下船せずに、デッキに上がって
上から港をながめることにする。

 ちょうど、ロシアのサンクトペテルブルグ(旧レニングラード)から
入ってきた僕らの船より一回り小さいシリヤラインが港でものすごい
急ターンをかましていた、思わずぶつかる!!と思ってハラハラしたけど
上手いもんだな。

 天気はあまりいいとは思えなかったけど、あまり高い建物もないせいか
13階建てのフェリーのデッキからはヘルシンキの町が一望できた。

 景色を楽しんでいたらふと、強烈な便意が襲ってきた。
さっきコーヒー飲みすぎたからかな?あわててトイレを探す。
 この10日間、主食がパンだったせいで、したくなったらあまり長時間
の我慢ができない・・・。(これマジで。)

 強烈に押し寄せる便意に「ぬぅおぉ〜〜!!」とうめき声をあげながら
必死に抵抗して、変な歩き方でトイレを探す。

 6万トンの船ってすごく大きい、世界最大の戦艦大和が7万2千トン
いかに大きいかお解りでしょうか。
(わかんないって?子供の頃にプラモデル少年だった人ならわかる!!)

 船が強烈にでかいもんだからトイレを探すのが一苦労、というか
トイレが遠い・・・。

 うわぁ〜トイレどこだぁ〜!!もう片手でオシリを抑えながら変な
ヨチヨチ歩きで甲板をさまよう。
 27にもなっておもらしなんて屈辱過ぎる!!

 しかもこんな綺麗な異国の地で・・・。

     オレ:「ニッタ隊員!!トイレを探してきてくれ!!」
    ニッタ:「アイアイサー!!」

 30秒後、ニッタ隊員が駆け戻ってくる。

         「隊長!!ありました!!」

 ニッタの発見したトイレに向かって足を引きずるようにして歩く。
急いでいるのか何なのかよくわからない、まるで負傷兵。


 脂汗をながしながら必死に歯を食いしばりトイレに駆け込み
ズボンを降ろす。
 ハッキリ言ってカギなんかかけてる余裕はない、カギもかけずに
紙の有無も確認せずに便器に座り込み・・・ふぅわぁ〜間に合った〜♪

 落ち着いたところでドアのカギを閉める、しかしなんか冷たいぞ?
ん?・・・ゲッ!!便座カバーおろさずに直接座り込んでる・・・。

 幸いなことに、豪華客船、綺麗な便器だったけど、下手すりゃオレ
便器に落ちてたな・・・・。

 皆さん、海外に行くと開放感からか気とお尻が緩みがちです。
ここは外国なんだ!!と思ってより一層気持ちを引き締めてください。


帰ってきたヘルシンキ

白亜のヘルシンキ大聖堂

 用を済ませ、荷物をまとめると僕らはヘルシンキに降り立った。
実は僕、ヘルシンキは2回目、去年の今頃も一度訪れて5日ほど
滞在したから、もうこの街のことは一通り頭に入ってる。

 港の前から3Tのトラムに乗って予約しておいたサマーホステルを
目指す。
 このサマーホステル、普段はヘルシンキ大学の学生寮なのだが
夏休みの間、ホステルとして営業してるのだ。

 ヘルシンキの町は一国の首都でありながらとても小さい。
トラムに乗って、10分ほどで街を縦断した僕らはホステルでチェック
イン手続きをした。
 何やら、ホステルの前には全身黒尽くめの集団が多数うろうろしている。
なんだ?今日はX-JAPANのライブでもあるのか?

 部屋にザックを置くと僕らはさっそく街に出かけた。

勝手知ったるヘルシンキの町をニッタに案内してまわる。
ヘルシンキは地理的にも歴史的にもロシアとの関係が深いせいか
他のヨーロッパの街並みとは少し違う。
 町全体の建物がなんとなくロシア風。

 森と湖の国フィンランド、世界最高水準の生活レベルを誇り、IT先進国
でもある。国民の文化的、経済的水準は高く国民性は勤勉で真面目。
 自然環境をとても大事にし、2002年度世界経済フォーラムの環境
維持可能指数で142ケ国中トップにランク。2003年国連世界水開発
レポートでは世界で一番水がキレイとの評価。

 フィンランド発で日本で馴染みがあるものと言えば、ムーミンに
サンタクロース、サウナ、キシリトール、LINUX、ミカハッキネンやキミライコネン
などドライバーが何故か多数輩出、アリバタネンなどフィンランド人の
名前には後ろにネンがつくモノが多い。
ちなみに首相の名前はアホネン、あほやねんって坂田師匠みたいプププ。

              アホ首相とアホ師匠。

 そんなフィンランドの首都ヘルシンキ、『バルト海の乙女』と称される
ほど美しい。

 実はフィンランドと日本の間にはロシア一カ国しかなく、日本から
一番近いヨーロッパでもある。 直行便だとヘルシンキまで約9時間。

街を一通り歩くと時刻はお昼過ぎ、港の近くのマーケット広場で
何か美味しいものを食べることにしよう。

 それにしても町中黒尽くめな格好をした不健康そうな若者が多いな、
やっぱX-JAPANライブか?






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