Travel Notes 11
交通機関は水上バスとゴンドラのみ、ゴンドラはめちゃ高いから乗るな!!

 正式国名 イタリア共和国
 面積    30.1万km2(日本の約5分の4)
 人口    5,784万人
 首都    ローマ(人口280万人)
 言語    イタリア語(地域により独、仏語等少数言語あり)
 通貨    ユーロ


オレの主義じゃない

翌日、僕とアキモトはベネチアはサンタ・ルチア駅に立っていた。
まったくの予定外なイタリア行きだが、旅は道連れなんとやらだ、本場のピザでも
食すべし、そうすべし。

いつもなら・・・駅に降り立ったはいいがさてこれからどうすっか?
となるとこだけが今回は頼れる?同郷の士、アキモトがいる。

さぁ〜アキモトよ、英国仕込みのイングリッシュで華麗に宿を確保してお仕舞い。
駅のコンコース、背中に大きなバックパックを背負った東洋人二人は格好のカモ
である。案の定、宿の客引きが声を掛けて来る

何人かの話を聞いて相場がわかったところで適当な宿に決めちゃおうかと思って
いると、アキモトがこう言い放った。

 「いや・・・それじゃオレの主義に反する!!」

ん?なんだ?おまえの主義って・・・。
アキモト曰く、まず初めての国、初めての町に降り立ったらツーリストインフォメーションに行きフリーの地図をゲットする。それからインフォで安宿を紹介してもらう
のだが正しい方法だと言う・・・てかそうじゃないと気がすまないと言う・・・。

ふ〜ん、ツーリストインフォか・・・。
英語がまったく喋れない僕はいつもツーリストインフォを避けていた。
だいたいなんて話しかけたらいいかわからないし。

しかし、今回は頼れる相棒、イングリッシュスピーカーアキモトがいる。
しょ〜がね〜なぁ、ツーリストインフォってとこ、いっちょ入ってみっか。

初のツーリストインフォ・・・ドキドキ・・・。
ドアを開けると当たり前だがカウンターにはイタリア人。

アキモトが言った。
「Do you have a map?」

すると相手はこう言った。
「5ユーロよ」

思わずアキモトが日本語で口走った。
「え?!タダじゃないの?」

不思議なことに日本語なのに通じたようだ・・・。
「そうよ、5ユーロよ。」とキッパリ。

アキモトひるむ・・・しばし考えた末
「し・・仕方が無い、ポリシーは曲げられん・・・。」

自らのポリシーを貫くため、薩摩隼人アキモトは貴重な5ユーロを払い
地図をゲット、さっそくその場で広げて敵に尋ねた。

「この辺りで安宿を探しているがどこかいいところはないか?」

イタリア人は答えた
「そうね、ヴァポレット(水上バス)で渡った奥の方の島にユースホステルが
あるけどもう満室よ。それ以外はわからないわ・・・。」

そのユースってガイドブックに載っててすでに知ってるし・・・、しかもヴァポレット
に乗ると金かかるので最初から候補外だったし・・・しかも地図なら持ってるし・・・

なんの成果もないまま5ユーロも出して地図をゲットしただけのツーリストインフォ。
しかも結局、以前旅仲間に教えてもらっていた宿に泊まることになったアキモトの
主義って一体・・・。

最初からそこ行けよ!!

ってかこの宿、すげ〜汚ね〜し、屋根裏だし、こ汚いベッドだらけの相部屋で
難民キャンプ状態だし、15ユーロもとるし、個室って言っても小さいシーツ一枚
ぶら下がって仕切ってるだけだしぃぃぃっ・・・!!

教訓:時には主義に固執せず柔軟に対応しましょう・・・マル。


人民の海

人民のモデルさん。

宿の価格と質にブーをたれながらも、15ユーロ払って僕らは観光に出かけた。
とりあえずベニスの中心部、サン・マルコ広場を目指すことにしよう。

地図は・・・アキモト所有のリラ表記のガイドブックと5ユーロの英語の地図。
ま、どっちもどっちだな。

ベニスの町はなかなかたいしたもんで本当に車も自転車も走ってない。
町全体が迷路のように入り組み、水路と橋の連続。
こういう町の物流は大変だろうな〜すべて水上輸送かな、などと想像しながら
歩いているとまんまと道に迷った・・・。

街が複雑すぎる、本当に迷路だ、地図2枚持ってても何の役にも立たない・・・。
仕方がないので僕とアキモトはついていくことにした・・・何にですって?

アレですよ、アレ、観光地にはかならず居る旗をもったガイドにワラワラとついて
いく中高年の団体に・・・。

(しかしついて行ったはいいが歩くのが遅すぎだぞ、婆さん達・・・。)

外人のツアーの中高年団代客にまんまとついて行き無事サン・マルコ広場
に到着して驚いた・・・。

水の都ベニスで一番広いサン・マルコ広場・・・
その広場を埋め尽くすのは鳩と・・・ベッタリ油の付いた黒髪をキッチリ七三に分け
黒革の靴にツータックパンツ、シャツの裾をしっかりパンツの中に入れ、女はショ
ルダーバッグ、男はセカンドバッグ、そして首からカメラをぶら下げて、あたりか
まわず写真を撮りまくり、周りの迷惑顧みず喧嘩のような早口で大声出して喋り
まくる某国人民団体観光客の皆様方・・・。

うぉ〜〜〜〜〜〜〜なんじゃこりゃ〜!!

ここは中国イタリア村ですか?なんだこの人民の数は?
鳩より多いんじゃね〜の?

今まで東洋人などめったに見る事が無い東欧諸国ばかり周ってきたせいか
この光景がとても異様に感じる。

目覚しく経済発展を遂げる中国、海外旅行の垣根が下がって猫も杓子も海外
旅行、バブル期の日本がまさにそうだったんだろうな・・・しかも団体パワーも
あってマナーメチャ悪いし・・・こりゃ東洋人ツアー客が海外で嫌われるわけだわ。

それにしてもこの数・・・一人っ子政策はちゃんと機能しているのだろうか・・・。


世界は意外と狭い?

奥さん美人だからサービスしちゃう!!はいコレもってって!!

陽も落ちてチラホラと灯りの燈った裏通りにあるBAR。

僕とアキモトは店先のテーブルでジョッキ片手に本場のピザを食べていた。
二人ともイタリアは初めて。なるほど美味い、本場のピザ。

彼との旅は今日で終わり、明日アキモトはミラノへ、僕はリュブリャーナに一旦
戻りボスニアを目指す。
2杯目のジョッキを傾けながらお互いのことを話していると意外な接点が発覚した。

アキモトと初めて会ったのは8日前、ウィーンからブラチスラバに向かう列車の中。
その時はお互い目も合わさずに別れた。
2回目に会ったのはその6日後、ザグレブのYHのトイレで。
この時、初めて挨拶をして同じ鹿児島人であることがわかった。
その翌々日、今度はブレッド湖の城で偶然再会、互いに意気投合して
一緒にベネチアまでやって来た・・・。

遠いヨーロッパ、しかも東欧なんかでこう何度も会うだけで驚きなのに、互いに
同郷出身、そしてさらに驚いたのが・・・

アキモトの親父とウチの親父は同業者、しかもお互いの親同士知り合い

ま・・・マジか・・・?

後日、親父にアキモトの写真を見せると「ふ〜んオヤジに似てるな・・・」だと

世の中って・・・いや、世界って意外と狭いな・・・。




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