Travel Notes 12
チャイニーズバックパッカー

ペスカト〜レ♪お値段、宿代の4分の〜3♪

朝7時、目が覚めてもやっぱりそこは屋根裏部屋。

顔を洗いに洗面所に行くとそこにはすでに先客が・・・。

一人は白人男性、そしてもう一人は東洋人の女性。
男のほうはよほど嫌なことでもあったのか?不機嫌そうに一心不乱に
歯を磨いていた。
女のほうは僕の顔を見ると英語で挨拶をしてきた。
年齢は30代前半と言った感じだろうか。
その訛り、顔つき、そして持っていた歯磨き粉に書かれた漢字とデザインから
恐らく中国人と思われた。どうやらこの二人はペアのようだ。

白人男性と中国人女性のカップル旅行者、こりゃまた珍しい組み合わせ
もあるもんだと思ったが、特にその時は気にも留めなかった。

この一泊15ユーロの屋根裏宿は当然のことながら朝食なんてついてない。
腹が減ったのでアキモトを叩き起こし、ベニスの町に朝食を買いに出かけた。

気の利いたカフェ、またはマクドナルドでも良かったのだが適当な店が
見つからず、僕とアキモトはずいぶんと宿から離れてしまった。

店探しがめんどくさくなったのでパン屋でパンのジュースを買い宿に戻ろうと
したその時、急に雨が降ってきた。

宿から離れていたし結構雨も強かったので店の軒先でちょっと雨宿り。
アキモトがマルボロに火を付けたその時、僕らと同じ軒先に東洋人の女性が
駆け込んできた。

宿で一緒だった中国人だ。

彼女は笑顔で雨凄いわね、これからどこに行くんですか?と聞いてきた。
僕はユーゴへ、アキモトはフィレンツェへ、と答えるとこの中国人、

「フィレンツェは良いわよね!!私も行こうと思ってたの!!ミラノも素敵よね!!イタリアは素晴らしいわよね!!kjfかじおjrふぉいあうおあ・・・etc・・・!!」

物凄い勢いでアキモトに話しかけ始めた。

 この女性、旅先で外国人の男を捕まえ、一緒に旅をしようって算段らしい。
そしてどうやらそのターゲットにめでたく同じフィレンツェ行きのアキモトが選ば
れたってワケ。
さっきの白人は?と聞くと隙を見て逃げられたそうな・・・ご愁傷様。

アキモトは勘弁してくれよってな感じで丁重にお断りしてたが、一緒に行こうって
言われて断る理由も無く言い訳作りに苦戦してた模様。

やっと断りきって彼女が立ち去った後、モテルじゃね〜か、オマエと茶化して
みたが、ふぅ〜マジで勘弁してほしいっすよ、ああいうの・・・と朝からだいぶ
お疲れの様子。

旅先で男を捕まえて、宿代なんかを浮かす女性旅行者の話はよく聞くが彼女の
場合は他に違う理由がある気がした。

 節約という面もあるとは思うが、恐らく彼女が中国籍で有るが故に不法就労や
売春目的など要らぬ疑いがかけられるのを避ける目的で、外国人とペアになって
移動しようという狙いがあるのではないだろうか。

 どこの国でも中国人を含めアジアやアフリカ、東欧など経済的に恵まれない国
からの不法労働者が問題になっている。

 差別するわけではないが、僕自身も中国人と間違われてパスポートコントロール
で引っかかる経験を何度かしている。

 そうでもしないと自由に旅が出来ない彼女に同情すると共に、こうして自由に
旅が出来る日本人であることを有り難く感じた。

ま、アキモトにとっちゃ災難だったけど・・・。


もうウンザリ

アキモト。19にしては老けてないか?

12:00PM サンタ・ルチア駅のプラットホーム、ミラノ行きの特急列車。
4日間一緒だったアキモトともここでお別れだ。

彼の2ヶ月にも及ぶヨーロッパ一周旅行はここイタリアで終わり。
このあと1週間かけてイタリア国内を周って帰るそうだ(もちガイドブック無しで)。

僕もイタリアの、というより西ヨーロッパの物価の高さと人の多さに辟易して
いたのでこの後15時44分の列車で再びスロベニアに戻り、ボスニアを目指す。

19と27、歳はだいぶ離れているが4日間、結構楽しかった。
駅のカフェでピザとビールで乾杯。

イタリアにはピザとパスタしか食い物はないのかよ!!
コレから一週間、毎日、ピザかパスタと思うとウンザリです。
んじゃ次に会うときは鹿児島で、メール送ります、では。

そう言って彼は去っていった。

数日後、彼から届いたメール

おつかれっす、そっちはどうですか?
僕は毎日、ピザと言う名のパンと、パスタと言う名の麺を食べてます。
僕は断言しますよ、コレ毎日食う代物じゃないです。
ハッキリ言って、もうイタリアお腹いっぱい。
玉子かけご飯が恋すぃ・・・。


まったく同感、僕が1日でイタリア脱出したのにもピザかパスタ以外のモノが
食べたかったからってのも理由の一つで・・・。



Index