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正式国名 ハンガリー共和国
面積 9.3万km2(日本の約1/4)
人口 1,014万人
首都 ブタペスト(190万人)
言語 ハンガリー語
通貨 フォリント(FT)
小史 第一次大戦後、オーストリア・ハンガリー君主国が瓦解。
ハンガリー共和国として待望の独立を達成。第二次大戦で三国
同盟側についたため戦争末期首都ブダペストは独軍とソ連軍との
戦闘で焦土と化す。1949年「ハンガリー人民共和国憲法」を採択し
社会主義体制確立。1956年ブダペスト市民が自由を求め武力蜂起
しナジ政権誕生。しかし、社会主義陣営の崩壊をおそれたソ連軍に
よる武力介入。反革命としてナジらは処刑。1989年体制変革、
1993年3月東欧諸国として初めてポーランド、チェコと共にNATO
加盟。2004年5月EU加盟。
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ブダペストにある日本人宿”ヘレナハウス”の宿泊者はおかしな奴らばかり
だった。
ここヘレナハウスは俗に言う日本人宿というヤツで正当な業務許可を取って
いない非合法のモグリ宿。家主へレナが自宅マンションの一室を金を取って貸しているだけなので看板や表札が出ているわけでもなく、普通はまず見つけることも不可能、日本人旅行者の口コミだけで成り立っている。
だから宿泊者は日本人旅行者だけ、それもかなりの長期の旅行者ばかり。
宿代が700円と破格だった為にブダペストでの宿はここヘレナハウスにしたのだが、僕はどうにもココが好きになれなかった。
まず長期滞在者ばかりとあって部屋は荷物が散乱していて非常に汚い。
そして何より、ここに居る奴らがどうにも気に入らない。
宿泊者は僕を含め全部で7人(コレで満室)。
もう一年も海外をふらついてる女(帰国する予定は無いらしい・・・)、旅をする意欲を失ってタダ毎日だらだらとココに居座ってるヤツ(俗にいう沈没者、コレが大半。)ヌシみたいになぜか幅を利かしてるヤツもいる、とにかくおよそ普通とは思えないそんな奴らばかりだったのだ。
どいつもコイツも皆、20代から30代のいい大人である(全員プー太郎)。
彼らは毎日何をしてるかというと、観光などは一切せず、昼間は寝て、夜皆で
連れ立ってクラブなどに遊びに行くのだと言う。
ただ何の目的もなくココに2週間とか3週間、長いヤツは数ヶ月も滞在して
毎日ダラダラ過ごす、ひどいヤツは日本に帰る金もない、そんな奴らばかり。
男のくせに髪なんか背中まで伸びて結んでるやつも数人。
そしてムカつくことにこいつらが夜、酒を飲みながら偉そうに哲学や経済に
ついて熱く議論したりするのだ。
正直、すんげ〜〜〜〜ムカついた。
お前ら、いい歳こいて何の目的も無くダラダラと2年も3年も海外で
フラフラしておいて偉そうな事言うな!!そんなことは働いてちゃんと税金納めてから議論しやがれ!!百万年早いわ!!ボケッ!!
・・・・と思うのはサラリーマンのひがみでしょうか?


世界三大珍味と呼ばれるモノがある。
キャビア、フォアグラ、トリュフがそれに該当するらしい。
これらの珍味、言わずと知れた高級食材だ。
珍味と言われたらスルメくらいしか思い浮かばないような庶民な僕はキャビアくらいはちょろっと食べたことがあるが、他の2つは一生食べることがないだろうと思っていた・・・。
そんな僕に三大珍味のひとつ、フォアグラを食すチャンスが訪れたのだ。
ここブダペストはフォアグラが有名だそうだ、それもかなりの安値で食べることが
できると言う。
僕と違って上流階級の出である皆さんにイチイチ説明するのは厚かましいことこの上ないでしょうが、一応説明しておきますと”フォアグラとはガチョウやカモに人工的に大量の餌を与えて肝臓を肥大させたもの”だそうだ。
コレはグルメな僕としては是非、食べておかねばならない。
ていうか、フォアグラ食べたぞ!!と庶民仲間に自慢したいだけ。
たまたまネットで観光客が来ない地元の人で繁盛してるお店というのを
見つけたのでそこに行ってみた。
ビールを飲みながらメニューを見るとgoose liverと書かれたものを見つけた。
ふふ〜ん、コレがガチョウの肝臓、俗に言うフォアグラだな。
値段は他のメニューと比べるとずば抜けて高いものの、日本円に換算すると
たったの600円。
はじめてなのに、普段からフォアグラ食ってます、そんな顔してコレ頂戴。
ん?調理方法?それはお任せするよ、とサラッと言ってのけた。
相変わらずのハッタリ兵法、我ながら天晴れ也。
運ばれてきた(はじめて見た)フォアグラは直径にして6センチほどの大きさで
五つオニオンリングとマッシュポテトと共にお皿に盛られていた。
ビールを飲みながらフォアグラをゆっくりと口にはこぶ。
はじめて食べたフォアグラ、そのお味は・・・。
この日の日記には、ただ一行、こう書かれている。
フォアグラ、ただのレバー。


ブダペストには、あまり興味をそそられるモノがなかった。
宿にも長居したくなかったし、あまりこの街も好きにはなれなかった。
この先、どうしようか・・・三日目の朝ベッドの上でトーマスック鉄道時刻表を眺めて思案しているとふいに、”ザグレブ”、と言う駅名が目に入った。
ザグレブってどこだっけ?地図を見るとK−1選手ミルコ・クロコップの故郷、
旧ユーゴの一部、クロアチアの首都だった。
クロアチア=紛争、ミルコ・クロコップ
コレぐらいしか知識がなかったのでガイドブックをめくって見る。
ふむ、ここから南下して旧ユーゴを見て周るのも悪くない。
そう思うと再びトーマスクックに目を移しザグレブ行きの列車を調べてみた。
ザグレブ行きの列車の発車時刻・・・40分後じゃん!!
間に合うか間に合わないかわからんが、思い立ったら吉日、よしダッシュで
行ったれ!!・・・そんなワケで僕はここブダペストケレティ駅の国際列車チケットオフィスに並んでいるのだ。
時間が無い、発車時刻まであと10分。
さっさとチケットを買って乗り込まねば・・・、そう思うのだが3人しか並んでない
列が一向に進まない。
何をやってるんだ?チケット発券するだけだろ、なんでこんなに時間かかるんだ?さっさとしろよ!!
イライラして待つこと数分、やっと僕の番がまわって来た。
そしてその瞬間、この遅い処理能力の原因がわかった。
切符の発券・・・全部手作業じゃん・・・。
国際列車の発着駅であるにかかわらずチケットオフィスにコンピューターの類
は一切なく、切符も印刷ではなく行き先から列車ナンバーまで全て駅員の
手書き・・・このIT時代になんてアナログな・・・。
なんとなく社会主義陣営が崩壊した理由がわかった気がした。。。
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